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自伐型林業作業道作り講習会

主催は、小川町にある一般社団法人山守学舎です。会場は、リリック小川の会議室で、参加者は、30名ほどでした。

1日目 11月11日(金) 座学 講師は、福井県美山町

美山きときとき隊 代表理事の宮田香司氏

 宮田氏の経験を踏まえた自伐型林業で自立する方法実践例のお話しでした。宮田氏は、もともと林業家ではなく、7年前に裏山からストーブ用の薪を調達するところから森との付き合いが始まったそうです。そこから抜群の行動力で何人もの師匠について山仕事を覚え、新しく山仕事を始める方への講師をするまでになった方です。

来年度には、自伐型林業養成大学校を開校するそうです。

 

山里研の活動を当てはめると、遊び・観光との連携 かな?

2日目 11月12日(土) 現場で実技

 

昨年、宮田さんのご指導のもと山守学舎で作った作業道です。幅は、2.1m~2.5mで、軽トラが通れる道です。

 

作業道の手直し その1 洗い越し

 渓をまたぐ道は、土管を埋めず、岩や砂礫を組み合わせて、普段は道の下に水を流していて、増水時は、道を乗り越えて流すという方法です。これを「洗い越し」といいます。ここは、水が上手く流れなくて、ぬかるんでしまっていたので、その修復です。

日常的に水の流れている場所ではないので、増水時の対応のみの処理だそうです。

修復完了

 

 

作業道山側の切り口は、1.4m以下にすると、崩落も防げるし、のちのちの作業がやりやすいそうです。

つづいて新しく作業道を作るときの、ルート設定の方法です。

作業道は、尾根筋でヘアピンカーブを作り、高度をあげていきます。そして、ヘアピンの頭からヨコに道を延ばします。

これだけ間伐してある林だと、ほとんど木を伐らずに道が作れます。

 

初心者チェーンソー講習会

最近のバッテリー式は、性能が上がってきたので、オススメだそうです。しかし、何故プロの山師にバッテリー式が普及しないかというと、燃料を持っていくと帰りの荷物が軽くなるからだという人がいましたが、ほんとかな?

3日目 13日(日) 実技 チェーンソーの研ぎ方

昨日のチェーンソー講習の続きです。

まずは、ソーチェーンをしっかり固定すること。

ヤスリを安定させるため、アングルプレートを使い、両手でヤスリを持って刃を研ぎます。すべての刃を同じ角度で同じ長さに研ぐこと。ディプスを落とすことも忘れないこと。

宮田さんは、作業能率を上げるため、作業現場では研がなくて、トラブルがあったときは、持っていった替え刃に替えるそうです。

 

 

つづいて、昨年作った作業道の修復 

 ヘアピンカーブです。

カーブ曲がきつく、斜度もあるので、カーブを膨らませ、斜度も緩くします。

邪魔になる木を1本伐倒します。チルホールで引いていますが、この程度のスギの場合は、ロープでも大丈夫みたいです。

これだけの深さを掘り起こし、カーブの幅員を広げて少しずつ平らにならしていきます。

新たに道を作るところも見たかったですが、時間切れになってしまいました。今回実技研修はなく、見学のみでした。

 

参加者 セキネ 参加料 1,000円