4月30日(日) 先週、環境再生医矢野智徳氏のドキュメンタリー映画「杜人」を上映しましたが、今日は、当人をお迎えしてのワークショップです。参加者は、募集人数を大きく上回り、60名ほどです。
9時半に自己紹介をしたのち、座学で、自然界のとらえ方と矢野さんの基本姿勢を聞き、その後屋外に出て現地視察をやりました。
美術館前から始めましたが、この時点で11時半を回っていました。
矢野さんがこの園の全体が見たいというので、最短距離で展望エリアまで行くことにしました。最初は石の階段を上ります。途中、何度か立ち止まり、この石段の問題点を指摘し、解説をしながら修復作業をしていきます。
大雨が降ったときに道が川にならないよう溝や穴を掘り、雨水が地面に吸い込まれやすくします。
展望台に着いたのが13時過ぎでした。30分ほど、解説です。ここの展望は、人間にとってはいいものであるが、動植物にとってはいいものではないということ。今は、人間の欲望が強すぎて、自然界が疲弊しているので、人間と自然界の動植物等でうまく折り合いをつけていくべきである。
展望台からつながる車道の山側の林。間伐していない林です。これを矢野さんは動物たちが気持ちよく過ごせる場所だと評価していました。谷側の間伐エリアは、全く評価しませんでした。
午後は、15時に森のホールを出て現在作業中の場所へ行き、3時半に講習が始まりました。
やっと参加者の作業が始まりました。荒れた林を回復させるための第一歩は、水の道と、風の道を作り、水と空気を循環させることだそうです。
作業としては、詰まってしまった水路を水と風が流れるようにすることです。
最低限、深さ15㎝ほどの穴を水線に沿って開けていくだけでいいそうです。今日は、時間がないので、穴開け作業を15分ほどやって終わりになりました。
水路から上部に抜ける風の通り道の作成です。
密集した篠藪を切り開いていきますが、ただ、イノシシが通っている獣道を人が通れるくらいに広げただけです。篠を皆伐しなくても、これで水路から上部への風が通るようになるそうです。
上部へ戻って、運搬車用に作った作業道の修復作業です。
これも、小さい穴を掘っていくだけです。石の階段と同じように、これで降った雨が道のところで川になって流れず、地面に浸透するので、ここの環境が安定するのだそうです。
現在17時15分です。予定時間を過ぎましたが、まだ終わりません。この後参加者全員で記念撮影をしたのち、森のホール前で、一人ずつ感想を述べて19時に終了しました。
参加者 クロサワ、サノアキ、サノアツ、セキネ、タカハシ、ハセガワノブ、ムラマツ、ヨシセヨウ
一番参加者40名、Mahoraスタッフ、合わせて約60名でした。
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